ぺろぺろ食堂日記

ぺろぺろ食堂は実際には存在しません。それはそうと、もっと野菜を食べてヘルシーになりたい。

ソラメシ風豚のしょうが焼きの巻

SOHOに居た頃(って言ってもまだ2週間ほど前じゃん)、近所に「ソラメシ」という飯屋があってよく通っていた。
店内はかもめ食堂みたいな、ストンとしたシンプルで柔らかい雰囲気のシャレオツカフェ食堂だ。
外からよく見える場所にカウンターがバーンとあって、ちょっと高めのカウンターのすぐ向こうはキッチン。
奥の方にはテーブル席もいくつかあるんだけど、僕のおすすめはこのカウンター席だ。
おそらく夫婦と思われる二人が、阿吽の呼吸で次々とオーダーをこなしていくのをカウンター越しに見るのがソラメシの醍醐味なのである(僕だけの楽しみ方なのかもしれないが)。
奥さんと思しき女性の方がコンロ周りを、男性が揚げ場と盛り付けを担当している。
注文を受けると、各々が勝手に動き出し、しかし揚げ物の盛り付けが終わる頃には焼き場でチキンステーキが焼き上がり、ピシャっと同卓同時提供が決まるのである。
音楽でいう「縦の線が揃う」とはまさにこのことだろう。二人の間の時間軸がピッタリ揃っているのだ。

もちろんそんなキッチンから出てくるご飯が不味いはずがない。
どのメニューもジューシーで熱々でボリュームたっぷり野菜たっぷり。
夜の定食にはこれまた野菜たっぷりの豚汁かチャウダーが付く。
SOHOの近くには美味しいラーメン屋さんもあるのだが、そこよりも遠いソラメシへ度々足を運ぶのはこういったわけだ。
シャレオツなので昼間はカップルや女子が多いのだが、夜は以外にサラリーマンが多く入りやすいのもまたいい。

ソラメシにはいくつか「ソラメシ風」が付くオリジナルメニューが有り、このソラメシ風豚のしょうが焼きもその一つだ。
最初、僕がローストチキン定食を食べている時に目の前でコレを作っているのを見た時には、衝撃のあまりジト目で完成までガン見したうえ、コミュ障で店員とかに喋りかけたくない人なのに「あ、あれなんですか?」と思わず尋ねてしまうほど。
巨大な肉塊が生姜焼きに!?と思ったのだが、次に訪れた時に注文して分かった。
豚肉の薄切りでエリンギを巻いたものを揚げて、それに生姜のタレを絡めているのである!(焼いてないじゃん!というツッコミはしないように)
味はというと、甘辛いタレの絡んだ肉の内側から、肉の旨味をスープとして蓄えていたプリプリのエリンギが躍り出てきて文句なしに旨い。
下に引いてある千切りキャベツにも甘辛いタレと肉汁がしっかり染みこんでこれだけでもご飯進んじゃうのである。

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そんなわけでこれはいい!と勝手にパクって家で何回か作って本日社食デビュー。
エリンギを縦4分の1に割り、それに豚バラ(ロースでも良い)を巻きつけ、一口大に切る。
それに小麦粉をまぶし油でカラッとあげたら、生姜焼きのタレでさっと絡める。(今回は片栗粉でやってみたがタレにとろみが強くつきすぎてしまった)
下に引いているキャベツの千切りは切る元気がなくてファミマの千切りキャベツである。

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付け合せは小松菜と筍の煮浸し。
煮浸しは手抜きがばれない素敵な料理である。

そんなわけで是非鹿児島市役所近くのソラメシには一度足を運んで頂きたい。
いやー、事務所移転したから次行くのはいつになることやら。
あー行きたい行きたい。