ほうれん草

子供の頃は栄養価が高い野菜は美味しく無いものだと勝手に思っていた。
ほうれん草もそのひとつ。
そもそも実家のほうれん草料理のレパートリーがおひたしくらいしか無かったのも、ほうれん草に馴染めなかった原因のひとつかもしれない。
でもほうれん草のレシピってそんなに無いよな。

昔はテレビでポパイとかやってて。
ポパイは缶詰めのほうれん草のを食べてむきむきになってた。
しかしアニメで見ても缶詰のほうれん草は不味そう。
世の中には缶詰にしてもいい野菜としてはいけない野菜があって、
ほうれん草は缶詰にしちゃいけない野菜のほうだろうな。

缶詰は美味しくなさそうだけど、ほうれん草の冷凍はよくする。
安い時に大量に購入して冷凍しておくと便利な事便利な事。
ブロッコリーとならぶ冷凍保存野菜の二大巨頭である。
保存しやすい葉物ってほうれん草以外にあるかしら。

ちなみにリアルなみそ汁の具で一番好きなのは大根葉だけど、インスタントみそ汁の具で好きなのはほうれん草。
鰹節の香りとほうれん草は実によく合う。
そしてフリーズドライのほうれん草がまたなかなか美味しい。

こうしてみて見るとほうれん草の保存性は凄まじい。
缶詰、冷凍、フリーズドライと何でもありだ。
栄養価も高いし旨いし保存し放題。
美味しいのに「便利な野菜」という印象が強すぎて、少々都合のいい野菜的なポジションがちょっと可哀想ではある。